「小乗仏教」     (説一切有部)

お釈迦様の入滅後、仏教教団では理論の探求に明け暮れた。

一切の存在を七十五種に分類して、存在するものや、それに対する心の働きをすべて整理しようとした。
まず 「有為」と「無為」の二つの世界に分ける。
無為は絶対の世界である。一方、原因や条件で消滅し生成する世界(有為)を四つに分けて、物質的な「色」と心「心」と「心所有法」「心所無法」とした。

 
 

 

    大乗仏教の起こり 「空」

この考えに激しく反対し、竜樹(ナーガールジュナ)は「中論」で存在には実体がない「空」であるとして、激しく小乗仏教(説一切有部)を批判した。すべては他の事物に関連づけられて、仮に現れたものとして、中観の立場を取った。 

自らを「上座部」と呼ぶ「説一切有部」の教団を小乗仏教と呼び、自らを大衆部と称した。

大乗仏教は全ての人が「仏になることができる・方法や根拠」を様々な経典の中に説いた。

 

           「唯識」「心によってすべてが作り出される」
一方「唯識」は瑜伽行派とも呼ばれるヨガの実践者が体系だてた。
唯識では八つの識を説く。五識(眼・耳・鼻・舌・身)・意識(認識を統合する心)・そして未那識・阿頼耶識である。

『眼・耳・鼻・舌・身』の五感は、意識の働き〔第六識〕により分別されて言葉と結びつき、物として認識される。自我として働く末那識は、我執の元となる。
その根底に、第八識・阿頼耶識がある。阿頼耶識は、すべての経験を蓄え。自分の経験だけでなく過去の経験、無始以来の命の経験を蓄える生命活動の本源。
唯識の確立者はマイトレーヤ(弥勒菩薩)である。そののちアサンガ(無着)「摂大乗論」、バスバンドゥ(世親)「唯識三十じゅ」を著した。

これらの思想は西域から来た鳩摩羅什らにより漢訳され、玄奘、法顕らがインドで学び中国に伝えられた。

 

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