第12番番札所 焼山寺 「飛焔を鑽燧に望む」。

役の行者が山を開き、蔵王権現を祀ったのが最初。神通力を持った大蛇が住むと伝えられ、火を吹いて村人に害をなしているという事から、大師が麓の垢取川で身を清めて山に入り摩廬(水輪)の印を結んで、三面大黒天と牛頭天王に加護を祈って封ぜられたという。この伝説は、不老不死や飛行自在(空を飛ぶ神通力)を求めて火を焚く山岳修行者たちが、弘法大師に帰依した事の比喩であろうと思われる。大師が三教指帰に、「飛?を鑽燧に望む」と書かれているが、飛?とは焼山寺のことで、ここでは山が焼けて見えるほど修験道の行者がのろし火をあげていた。寺はその焼山の中腹にある。焼山寺も太龍寺も海が見えるが、岬の突端や山の中腹で火を焚いて海の彼方の竜神に捧げる龍燈杉があった。鑽燧とはのろしの事。
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