第71番札所 「獅子の岩窟」は大師の修行場

 

弥谷山は三つの峰より成り、三朶の峰と呼ばれ、死霊の行く山として信じられていた。 岩壁には五輪塔や小さな穴がある。恐山や臼杵の石仏とともに、三大霊場とも言われる。 行基が巡錫の時霊験を感じ、東の峰に阿弥陀仏、西の峰に釈迦如来を安置した。備前、備中、備後、安芸の国など八国が観えたので蓮華山八国寺と号し、聖武天皇は庄田を下賜して堂宇を建立した。 大師は七歳の時この山で修行された。「獅子の岩窟」は大師の修行場の跡である。後年この寺に留まられた時、金剛蔵王権現の霊告を受け、千手観音を刻んで本尊とされたという。「金剛五個鈴」は大師の伝えたものとされ、国の重文。 獅子の岩屋には大師と父母の三像が祭られ、ここで信心を起す事で罪科を獅子が食いつぶし、現世の安穏と後生の極楽が得られるという。