第34番札所 種間寺 「白紙の般若」

 

  敏達天皇の六年に百済の皇子から使わされた仏師が、長年の滞在の後に帰国の途上で暴風雨に出会った。避難してこの里に寄港した時に、海上安全を祈って刻んだの薬師如来がご本尊である。国指定の重文となっている。 やがて弘法大師がこの地へ巡錫し、このお薬師様を本尊として寺を開創され、中国から持ち帰った五穀の種子を蒔かれた。種間寺の寺名はこれによる。 藤原の信家がこの寺に大般若経六百巻を納めて供養しようとしたところ、大般若経六百巻は宙に舞い上がり降りてきた時は真っ白な紙になっていたと言う。人に書かせた写経には功徳がないと仏が消したという・・・これが「白紙の般若」として有名になり冷泉天皇がこの白紙をお召しになり代りに文字を写した大般若経一部と十六善神一幅を下賜され今も寺に残っている。 天暦年間に、村上天皇は藤原信家を勅使に「種間」の勅額を下賜された。地元では、ご本尊は安産の薬師さんとして有名で底の抜けた柄杓が有名。