第35番札所  清滝寺  「真如親王の逆修の塔」

 

大師がこの地を巡錫した時、五穀豊穣を祈り閼伽井権現と竜王権現に一七日間修法された。満願の日に金剛杖で地を突くと清水が湧き、鏡のように清らな池になった。本尊薬師如来は国指定の重文。 平城天皇の第三王子の高岳親王は、嵯峨天皇のとき皇太子となったが、薬子の乱で都を追われ、出家して真如と名を改めた。弘法大師の元で修行を積み、その十大弟子にまでなった。大師の足跡を辿り、この清滝寺を訪れた時自身を逆修する五輪の塔を作り「喩えこの身が唐やインドで果てようと魂は必ずこの地に戻り、多くの人を救済せん。」と刻まれた。真如親王は東大寺の修復工事にたずさわった後、入唐し、インドまで行って仏教を極めようとの思いを持ったがラオスで入滅されたとされる。幕末には藩主から厄除け祈願に寺領数百石を寄進され大師の御影堂が建てられた。